大好きないちごはどんな風に作られてるの?という純粋な疑問から始まりました・・・。
・・・いえいえ、いちごを栽培しようなんて全く思っていません。
私は素人です。美味しいいちごは農家の方に作っていただければ、私はそれを購入したいです。(^^)
いちごな疑問 | このコーナーでは、いちごを調べていて「これってどういう意味?どういうこと?」と思ったものを集め、私なりに調べてみました。 皆さんが、いちごを購入する時のヒントにしていただければと思います。 ※私的に調べたものです。正解かどうかは皆さんで考えてね。(私はこうだと思ってます) |
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温度管理の違い | Q、露地栽培って? 雨や露が、じかにあたる地面で栽培すること。 本来の収穫時期のため、食物が一番美味しくなろうとする時期に出荷できる。 ハウスなどの施設がいらず設備にお金がかからない。 ただし、生育は天候などに左右されやすく、収穫に差が出やすい。 長雨や日照不足による冷害や、ひでり等による水不足、と自然環境に大きく影響されます。 動物や虫に荒らされる危険性もあります。 いちごの場合収穫時期は短く約1ヶ月ほどです。 Q、ハウス栽培って? 温室によって、人工的に温度管理をして栽培すること。 寒い時期に室内を温かくして栽培することが多い。 ビニール張りの温室(ビニールハウス)や透明ボードを使った頑丈なものもある。 温度管理をすることにより、通常の露地栽培よりも早い時期から長期に渡り栽培できる促成栽培が盛んに行われている。 |
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栽培形態の違い | いちご狩りなどで、よく聞く言葉です。 Q、土耕栽培(どこうさいばい)って? 地面に畝(うね)という盛り土をして苗を植える昔からの栽培方法 黒などのビニールシートを被せ、苗だけを外に出している(マルチングという)。 「高設栽培よりも、いちごの味に深みやコクがでる」という意見も多く、こだわって栽培されている農家の方も多い。 腰をかがめる作業姿勢がつづくため重労働というデメリットもある。 いちご狩りの場合、真上から探すため、葉っぱをかき分けると大粒のいちごが隠れていることも多い。 Q、高設栽培(こうせつさいばい)って? パイプなどを使い地面より高い位置で栽培する方法 培地(いちごを植えるところ)には土以外にも色々なものが使われている。 (ピートモス、ロックウール、やし殻など) 液肥を混ぜた水を、みずやり用のチューブなどで、いちごに与える。(高設溶液栽培) 農家としては作業姿勢が楽になり、作業効率も上がる。 デメリットとしては、設備費が必要なこと、いちごの味にバラつき(失敗の可能性)があるなど。 現在は低コスト、栽培システムの安定などが、各県単位の研究施設で研究されています。 技術は日進月歩、システム確立は、もうそこまで来ているかもしれません。 いちご狩りの場合、いちごが、ぶら下がっているので綺麗で、食べる時に楽です。地面も整地され、バリアフリーの所も多く車イスで、いちご狩りが出来るところも増えてきました。 管理人は目線にいちごが来るので、色々観察できて好きです。 Q、石垣栽培(いしがきさいばい)って? 南向きの斜面に石やコンクリートブロックなどを積み上げ、その間にいちごの苗を植える。 日中、太陽熱を石が吸収し地温を上げる。夜の地温低下を抑え、早期に開花させ、収穫する栽培方法。 石垣栽培の歴史は明治末期に始まり、大正12年に現在のようなコンクリート板の栽培方法が確立。昭和30年代初めにはビニールハウスの栽培が始まる。 静岡県久能山周辺が有名。 久能地区は山と海岸線が隣接しているため、稲作ができず、斜面を利用した石垣栽培が発達したと思われます。 特徴その1(歴史) いちご苗の栽培方法を試行錯誤しているとき、桃畑の土留めの石垣に植えられた苗が、冬にもかかわらず実を付けたのが始まりとされ、当時は玉石を積んだ石垣で栽培されていました。 大正12年にコンクリート板が考えだされ、現在も同じ形式のものが使用されています。 特徴その2(コンクリート板) 大きさは縦15cm横45cm厚み5cmほどのコンクリートの板で三角の切れ込みが3つあります。
苗は三角の切れ込み部分に植えられ、7段のコンクリート板1段おきに4段植えていました。 特徴その3(ビニールハウス) 石垣いちごのハウス栽培は、一筋ごとの単棟ハウスが階段状に連なっています。 これは山の斜面に作られるため、一つの大きなハウスにしてしまうと、斜面の下と上とで温度差が大きくなり、いちごの生育にムラができてしまいます。それを防ぐために単棟ハウスを取り入れています。 いちご狩りの場合、ビニールハウスは真横に一筋づつの小さなハウスで出来ている。 立地条件が傾斜面のため、場所によっては上の方まで登らなければならない。 ハウスの外から見る景色も石垣栽培の醍醐味か!? |
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栽培方法の? |
いちごを買ったとき、いちごパックのセロファンに 「ステビア栽培」や「EM自然農法」などと書かれているものがあります。 Q、ステビア栽培って? ステビア農法によって栽培すること。 「ステビア」・・・天然甘味料(ステビオサイド)として、よく耳にする言葉ですね。 砂糖の代わりに使われて、砂糖の300倍もの甘さがあるそうです。 南米パラグアイ原産の菊科の植物で、ハーブとしても使われています。 ダイエット関連の商品に使われたりして、 「ポカ○スウェット・ステビア」とか、有名ですよね。 Q、ステビア農法って? ステビアを堆肥や土作りに利用したり、ステビア濃縮液を水で薄めたものを 葉面散布(霧ふき)や土壌かん水(水やり)などで使用。 「土を活性化させ、植物の味や風味を本来の形にもどし、 残留農薬等を分解、有機肥料の働きを活性化させ、抗酸化力の働きで日持ちが伸びる。」 と、言われています。 デメリット 手間がかかり、コストも高くなる。 まだまだ、一般的に認知されていない感じ。 いちご以外にも、みかん、りんご、なし、かき、ぶどう、や 米、トマト、きゅうり、じゃがいも、かぼちゃなどもステビア農法で栽培されているものもあります。 でも、気にかけて買ってないですね(^^; コストが高いと価格に上乗せしないと利益になりません。 でも、価格が高いと売れないかも・・・。 以前、安全性で問題になったようですが、現在ではクリアされているみたいです。 Q、EM自然農法って? 地中の善玉菌(EM)を増やし、その働きで抗酸化物質などを作り、土に活力をつける栽培方法で、作物が丈夫に育ち、多収、高品質、低コストなどが期待できるとか。 病気や害虫に強い作物なので、農薬や化学肥料を減らした健全な農業が出来ると言われています。 出荷組合単位で取り入れている所も多く、色々な作物が栽培されています。 Q、EM自然農法のEMって? EMとは、有用微生物群(Effective Microorganisms)の略で、簡単に言うと、よい働きをする菌のことで、乳酸菌、酵母、光合成細菌などの自然に存在する微生物のこと。 |
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苗について | Q、ウイルスフリー苗って? いちごなどはウイルスに感染した親株から苗を増やした場合、ほとんどの子苗にウイルスが感染してしまう。 ウイルスに感染した苗は、生育が悪く、正常な果実ができにくくなり、収穫量も減ります。 一度ウイルスにかかった苗は薬では治りません。 このためウイルスにかかっていない苗を親株として子苗を増やし栽培に利用している。この親株のことをウイルスフリー苗と呼んでいる。 作り方・・・ウイルス病に感染していない苗の茎頂(成長点付近)の切片を寒天状の養分を含んだ培地に植えて育てる(メリクロン苗)と、2ヶ月ほどでウイルスのない(ウイルスフリー)小さな苗ができる。 |
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花について | Q、いちごの花って? いちごの花は「虫媒花」といって、昆虫の媒介で受粉がおこなわれる花です。 もし、昆虫がいない場合は、軟らかい筆などで人工的に受粉する必要がある。 いちごの花のほとんどは、5枚の白い花びら、5枚の顎(がく)、5枚の副顎を持っている。観賞用や家庭菜園用の品種には、ピンクの花びらの品種もある。 中心に200〜400本の雌しべがあり、その周りに25本前後の雄しべがある。 花びらが1枚、2枚・・・7枚!? Q、集散花序(しゅうさんかじょ)って? いちごの花は、ふさの様に咲くことから花房と呼ばれる。 花房の中心軸(花柄:かへい)の先に花が付き、その下のほうから枝が出て花を付ける。これを繰り返す様に、花が規則正しいつき方をすることを集散花序と呼びます。 まず、1本の太い花柄の先に花が1つ付き、その下から左右対称に2本の花柄が伸びます。その先に花が1つずつ付きます。またその下から左右対称に2本伸びて花が付きます。だいたい1つの花房で15くらいの花が付くそうです。 花は分かれるにしたがって小さくなります。大きな花からは大きな苺が、小さい花からは小さい苺が収穫できます。 |
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ミツバチについて | Q、訪花昆虫って? 果実を実らせるために、受粉作業をしてくれる昆虫のこと。 いちごの代表的な訪花昆虫は「ミツバチ」です。 ミツバチは花の蜜と花粉を集めるために、いちごの花にきて蜜や花粉を採る作業をしますが、その時に雄しべの花粉を雌しべに付けて受粉させてくれます。 ミツバチは花の上をくるくる回る性質があります。 くるくるくるくる、働きもの。 これで、全体が受粉される訳です。 全ての雌しべに受粉されることにより、形の良い大きないちごが出来るんですね。(^^) しかし、いちごには蜜がほとんどありません。 放っておくと、どんどんミツバチは弱ってくるので、定期的に巣箱の中に砂糖水をかけてあげます。すると、ミツバチは元気になるそうです。(農園のご主人談) ミツバチは農薬に弱い生き物です。すぐ弱って受粉作業をしなくなります。 反対に考えると、ミツバチを放している農園は、開花後、農薬を使わない農園ということになります。 |
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これってなに? |
溢液現象(いつえきげんしょう) 時々、葉や顎(がく)の先に白いものが付いていることがあります。 ご存知でした? これを「農薬のあと」と思っている人が結構いるんです。 いえいえ、これは「溢液現象」がおきた証拠で、いちごでは当たり前なんです(^^) Q、溢液現象(いつえきげんしょう)って? 早朝、いちごの葉っぱや顎(がく)の先に露のような水滴が付く現象 これは露ではなく、葉っぱから出てきたものなんです。 夜の間に水分と一緒に土の中の肥料を盛んに吸収して、余分な水分と肥料は朝に葉の先から外に出します。 この水分が乾くと肥料分が残り、白いあとが付きます。 この溢液現象は、根が活発で生育が良い状態の時におきるそうです。 つまり、溢液現象のあとがあるものは、健康な株で成長した証になるんですねd(^o^)b 水滴が朝日に当たって、宝石のように輝いています。 植物って不思議ですね♪ 今まで以上にイチゴが好きになりました・・・管理人 |